九州大学・ロゴ 九州大学大学院工学研究院 材料工学部門
ナノ材料組織解析学・金子研究室 (English)
研究内容紹介

電子線トモグラフィ法の材料科学への適用:
 材料中のマイクロメートル・ナノメートルでの構造を解析することは材料が生み出す機能の源を理解するために非常に重要なポイントの1つです。そのための手段として、材料中の構造を高い空間分解能で解析することのできる透過型電子顕微鏡法(TEM)がよく用いられます。
 しかしながら、TEMにより得られる構造情報はある一方向から投影し、影絵のような状態で得られる2次元的な情報にとどまります。それに対して実際の材料は3次元的な構造を持っています。当研究室では、本当の意味で材料の構造を理解するために電子線トモグラフィ法により材料中の3次元構造を明らかにする研究を行っています。
 電子線トモグラフィ法では、ナノメートルオーダーの空間分解能で3次元構造を解析することができます。



鉄鋼材料の微細組織解析:
 鉄鋼材料は実に様々な形で私たちの身の回りに用いられています.多くの鉄鋼材料では壊れにくいことが求められ,そのために鉄の中に他の材料からなる細かい粒を混ぜて強くすることがままあります.  当研究室では,そのような細かい粒がどのように分散していて材料を強くしているかを明らかにしてさらに強い鉄鋼材料を設計するための指針を得るべく研究を行っています。

アルミニウム合金の微細組織解析:
 軽くて強い性質があるアルミニウム合金は自動車など様々な用途に用いられています.より壊れにくいアルミニウム合金を作るためにはマイクロメートル・ナノメートルのスケールで材料の構造を設計することが必要とされています.
 その際の材料設計指針を得るために,私たちはマイクロメートル・ナノメートルでの構造が材料を作る条件でどのように変化するかをつぶさに調べています.



超伝導線材の高性能化に向けた研究:
 電気が抵抗無しに流れ続ける・磁石を宙に浮かせることができるなどの性質がある超伝導体は長距離に渡って電気を運んでも電気がなくならない電線やリニアモーターカーの開発に向けての研究が行われたり,MRI(体の内部を調べる装置)に用いられたりなどしています.
 当研究室では,このような超伝導材料をさらに高性能にして,より多くの用途に実用化させるために合成プロセスを最適化する研究を行っています。特に,材料の中で磁気の束をトラップして特性を向上させる人工ピンと呼ばれる構造を効率よく分散させるプロセスなどの開発を行っています。



セラミックス材料の微細組織解析:
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